Fri.ものの見方

ダイハツ工業は12日、大分工場(大分県中津市)内に軽自動車の専用工場を新設すると発表した。2007年末稼働予定で年産能力は23万台。総投資額は235億円。同社の06年度末の軽自動車の生産台数は61万台の見込みで、新工場がフル稼働する09年には84万台に拡大する。小型登録車の好調から軽自動車の減産に踏み切ったスズキからダイハツが06年度にも製販ともに34年ぶりに首位を奪うことが予想され、軽専用工場新設で中期的にもトップ堅持を目指す。

軽自動車市場は06年に初の200万台突破が見込まれているが、「今年をピークに減少する」とダイハツ箕浦輝幸社長は予想する。こうした中で、ダイハツが軽専用工場の建設に踏み切るのは、生産効率向上で収益力を飛躍的に高めたいとの思惑があるからだ。

同社の05年度連結売上高営業利益率は3・6%と乗用車メーカー8社中で最下位。10年を目標とする長期計画では利益率5%を掲げており、その実現には生産効率向上が不可欠とされていた。

ダイハツの軽と小型車の年産能力86万台に対し、06年度の生産台数見込みは109万台と能力を大幅に超える。京都、大阪の両工場の老朽化が進んでおり、新工場を立ち上げ、老朽設備を改修し、効率向上につなげる。また、九州にはエンジン新工場も計画しており、車両とエンジンの両面で生産効率を高める。

新工場建設には、軽分野でスズキを完全に抜き去りたいとの思いもある。

06年度上期(4〜9月)の軽販売台数はスズキが前年同期比1・5%減の28万7262台だったのに対し、ダイハツは2%増の28万1747台。差は5500台。
ダイハツは10月に月1万2000台の販売を見込む、最量販車種「ムーヴ」を全面改良して発売しただけに、06年度に販売でトップに立つ公算が大きくなってきた。06年度の軽生産台数でスズキが2万1000台上回る予想だったが、10月以降、スズキが月2500台規模で軽の減産を進めており、「ムーヴ」が販売を伸ばせば、ダイハツが生産でも首位を奪取しそうだ。

 一方、スズキは08年稼働をメドに相楽工場(静岡県牧之原市)内に年産24万台の小型車工場の建設を進めている。新工場が稼働すれば、他の国内2工場を含めた軽と小型車の生産の自由度が高まるだけに、首位を明け渡したとしても、奪い返すことも可能だ。軽の覇権をめぐる争いは、今後もヒートアップしそうだ。






上記はあるニュースですが、やはりマスコミというのは起こったことについて淡々と語るのが好きだなということ。記者のレベルにもよるのだろうが、違う視点では考えられないのだろうか。少し経済を勉強している人なら
『スズキはインドなどの巨大市場で売り上げをとるため、スイフトなどの中型車の生産へ集中している。利益率の低い軽市場ではトップにこだわっておらず、会社全体の売り上げを上げるのが優先事項になっている』
と考えるはず。これがいわゆる情報の差なのかなと思う。


もうひとつ、地下鉄銀座線には乗るなというニュースがでていた。どこかの駅区間アスベストがほぼむき出しになっているのに行政との癒着で事をおおやけにしていないというもの。銀座線の広報に質問電話をした内容まで細かくでており、かなり詳細に記されていた。私はもう乗らない。