文章


インターネットがこれだけ普及すると、
メールでのやり取りが、かなり増えます。


以下に紹介する本は、『文章』となっていますが、
メールも文章ですので、大変参考になります。


以下の本の要点は、この本の大事な部分を私の尊敬するかたが
ご自身の目的として、本の内容をまとめたものになります。


日本語は敬語の使い方がネックですよね。


そんなかたは、一番最後の要点を見てください。





■『文章読本谷崎潤一郎・著■


口で話す方は、その場で感動させることを主眼としますが、文章の
方はなるたけその感銘が長く記憶されるように書きます


文章に実用的と藝術的との区別はない


文章体の精神を無視した口語体は、決して名文とは云われない


口語体の大いなる欠点は、表現法の自由に釣られて長たらしくなり、
放漫に陥り易いこと


文章のコツ、即ち人に「分らせる」ように書く秘訣は、言葉や文字
で表現出来ることと出来ないこととの限界を知り、その限界内に止
まることが第一


既に言葉と云うものが不完全なものである以上、われわれは読者の
眼と耳とに訴えるあらゆる要素を利用して、表現の不足を補って差
し支えない


真に「分らせるように」書くためには「記憶させるように」書くことが必要


国語と云うものは国民性と切っても切れない関係にある


文法的に正確なのが、必ずしも名文ではない、だから、文法に囚われるな


感覚を研くのにはどうすればよいかと云うと、出来るだけ多くのも
のを、繰り返して読むことが第一であります。次に実際に自分で作
ってみることが第二であります


自分で習うと、他人の巧い拙いが見えるようになる



◆文章の要素
1.用語、2.調子、3.文体 4.体裁 5.品格 6.含蓄


寿命の短い新語が非常に多いのでありますから、新しがって無闇に
そんな言葉を使うと、その人柄が軽卒に見える


文章道において、最も人に教え難いもの、その人の天性に依るとこ
ろの多いものは、調子であろう


定めしわれわれは、男の書いたものは男の声、女の書いたものは女
の声を聴きながら読む



◆文章の上で礼儀を保つ方法
1.饒舌を慎むこと
2.言葉使いを粗略にせぬこと
3.敬語や尊称を疎かにせぬこと